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半ちゃん倶楽部

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大井競馬場・川崎競馬場で営業
浦和競馬・船橋競馬開催時は、川崎場外で営業

プロフィール

若い頃は馬券で食っていた【半ちゃん倶楽部】半澤武敏

インタビュアー【野中香良】――先生は元々、生粋の馬券ファンだったとお聞きしました。

 

【半ちゃん倶楽部】半澤武敏……予想士歴は30年ちょっとということになりますが、時効だとは思うけど(笑)、20歳になるかならないかという頃から馬券を買っていたから、50年は競馬を見ていることにはなりますよね。

 ちょうど、20歳頃の時に福島から東京へ出てきて就職したんだけど、そのときの上司が競馬好きで、しかも仕事場が渋谷。場外馬券売り場がすぐそこだから。営業の仕事だったんだけど、平日は地方競馬場に足が向いちゃうこともあったよね。

 

――それは相当な競馬好きですね!

 

……ハイセイコーが出てきた際はいろいろな意味でショックだったねぇ~。中央に乗り込んで行って大きいレースも勝った。あの頃の競馬はギャンブル一辺倒という時期だったけど、ハイセイコーの出現により、競馬がちょっとだけレジャー化されて世間の許しを得たところもあったんじゃないかな。

 

――その頃はまだファンとして競馬を見ていたんですね。

 

……そうだね。でもハイセイコーの登場によって世間が競馬を少しレジャーとして見ている部分もあったんだろうけど、こちらはドンドン競馬にのめり込んだ。30歳になるかならないかの時は北関東競馬で2、3年ほど、馬券の上がりだけで飯を食べていたよ。

 

――えーーー。今は廃止されてしまいましたが、高崎とか足利、宇都宮競馬で食べていたんですね。

 

……南関に比べて頭数が多い訳じゃないし、利益を出すという意味では難しくなかったよ(笑)。最初は北関東を攻略して南関東で大金持ちになることを考えていた時期もあるよ(笑)。その時は今もいる他の予想士さんの予想を買っていましたね。予想というより口上が面白かった。通っているうちに予想士を職業として意識するようになって弟子入りさせてもらったんだ。それが昭和62年位だったかな。

 

――予想士と馬券師って似て非なる部分もあるんじゃないですか?

 

……当たり前だけど、自分で馬券を買っていた頃より真剣だよね。予想をして本紙を作る作業ってもの凄く時間が掛かるんだよ。ストレスもあるし長い時間眠れなくなってしまった。でも、これはある意味、勲章でもあると思っていますよ。

 

――先生の予想ポイントはどのようなところにあるのでしょうか。

 

……穴党に見られてしまうこともあるんだけど、1日何鞍かは基本的には連軸として堅いという馬に本命を打っています。師匠(日光社)が本当に堅いところへ◎を打つ人だったんだけど、頭数も増えて昔と比べて穴の出現も多くなっている。昔は大金をドンというのが流行っていたからね。ただ、その頃も絶対堅いというレースに限って堅くはないもの。そこで工夫しなきゃいけないし、自分が元々、生粋の馬券ファンだったから、儲かる予想を心掛けていますよ。

 

――堅くてどうしようもないレースもあるとは思いますが、1点目の馬連が200円とかだったりすると買い辛いというのもありますよね。

 

……当たっても儲からないというのは誰もが避けたい。馬券買っている時点で税金取られているし(笑)。また、予想士として独立した平成7年頃は今よりも予想台も多くて、単に本命馬券を獲っても驚きはないでしょう。お客さんも2倍の馬連を当てるよりは30倍の馬連だろうし、30倍の馬連が当てられるんだったら、3連複の万馬券が欲しいでしょう。3連複万馬券となる目が当たるなら、3連単5万円以上を当てて欲しいというのが本音だと思います。この辺りはお客さんだった時代とは大きく違うよね。予想士は目の前のレースでの的中が求められています。お客さんは買いたいレースで当てればいいという違いはあるかな。

 予想自体は至ってオーソドックスかな。馬場、クラス、騎手、パドックでの最終チェックと他の予想士さんたちと変わりません。ただ、私自身がお客さんだった時代も長いから、1日に全部外れてしまう予想は打たない、トータルで最低でも遊べる予想を提供しようというのは心掛けています。

 

――本紙を早くにカラー化したり、以前はブログを書いていたという半澤。常にファン目線を持ち続けているのは確かなようだ。本人は1日単位で負けない予想と口にするが過去には3連単214万馬券が的中したこともあるという。

 

……予想士は限られた目の中で的中させないといけないから、これは最高に上手くいった例といっていいでしょう。最低でも1日トータルすれば負けない予想が理想ですよ。競馬はズバっと大穴が当たるということは滅多にあることじゃないからね。人気馬が危ないことを読み解き、馬券になる穴馬をしっかりと見つけ出す、しかも、お客さんに予想を渡す際に、穴馬でもビビらずに提供しなきゃいけません。南関のお客さんで予想士の周囲にいる方は手練れの方が多い。予想を渡した瞬間に「それは来ないだろう」という顔をされるようじゃダメですからね。上手な人が本当に多いんだ。それでも予想士の予想を参考にしてくれるのは、競馬を毎日見ていることや参考書として、自分の見解と答え合わせをしてくれるんだろうね。競馬歴が浅い方にも予想士を活用して欲しいと思っていますよ。台の周囲はなんとくなく近付きにくいかもしれないけど、どの予想士もしっかりと教えてくれるよ。

 当たったレースのことを聞いてくれたけど、負けたレースの方が印象深かったりするんだよ。

 

――私なんて当たったレースのことしか覚えていません。

 

……競馬ファンならそれでいいだよ。ただ、予想士はどうしてこの買い目になったのかとか、堅いと思った馬がこけたり、穴馬だという馬が全く走らなかったりして上手くいかなかった際のことが重要なんだ。競馬だから百発百中といかないのはそうなんだけど、ハズレをしっかりと受け止めて次に繋げなければいけません。競馬で儲けたいという方の参考になるかなとも思うけど、しっかりと理由を見つけることは重要。そうすると、馬の癖だとか競馬全体に目を向けられるようになるはずだよ。

 

――予想士の大半は競馬ファンだった方だと思うんですが、半澤先生のように馬券で暮らしていた時期があったというのは珍しいかもしれませんね。そういった意味でお客さんの気持ちが良く理解されているかと。

 

……今となっては自慢でもなんでもないし、当時の自分に対しては普通に働きなさいよとも、思ったりすることもあるんだけども、結果として適職の予想士になれた。馬券で暮らしていた時代はそのための準備期間として必要だったかなと。JRAの予想もnetkeibaで提供しているんで、70歳になっても全くといって休めないけど(苦笑)、競馬予想をしているのが天職なんだろうね。本当に予想しているのが好きなんだと自分でも思いますよ。

 

――JRAの予想では19年10月26日新潟7Rで3連単33万4230円を200円分的中させている。もちろん、主戦場である南関でも17万馬券などが的中し競馬ファンからの支持を集めているのだ。

 

……現在は浦和、船橋開催は川崎場外での場立ちを体調の都合で休んでいるんだけど、1日も予想しない日はないし、必ず復習もしています。どうせ、睡眠障害が治らないなら、その分もしっかりと予想をして皆さんのお役に立った方がいいでしょう(笑)。ストレスが溜まらないかって? それは溜まるし間食が止まらないよ……。ただ、インディーという保護猫がもう高齢なんだけど、おじいさん同士仲良く暮らしているのが息抜きに繋がっているのかな(笑)。

 

――人柄の良さそうな雰囲気を醸し出している半澤。ただ、内に秘めた思いはただならぬものがあるのは事実。半澤の軸馬から人気のない穴馬に流してみると思わぬ高配当が獲れるかも知れない。

 

インタビュアー【野中香良氏】――主に競馬を専門とするライター。大手生産牧場の戦略意図が分かれば必然的に馬券は当たりまくる! (競馬王馬券攻略本シリーズ) 、馬券しくじり先生の超穴授業 (競馬ベスト新書) 等の著者でもある。

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