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狙い撃ち

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プロフィール

高配当目がけて狙い撃ち!【狙い撃ち】小林隆之

インタビュアー【野中香良】――小林先生は元々、スポーツがお好きで大学卒業後は大手スポーツ用品店で勤務されていたとか。安定した生活を捨ててこの世界に飛び込まれた訳ですよね?

 

狙い撃ち【小林隆之】……元々、父親が競馬好きだったという影響もありました。やはり、親が馬券を買っていると子供も好きになりますよね(笑)。ミスターシービーがきっかけですが、その翌年にシンボリルドルフが出現。そのルドルフが勝利した85年ジャパンカップで2着したロッキータイガーで地方競馬にも興味が湧きました。

 

――サラリーマン生活から転職される不安はありませんでしたか?

 

……好きなことでご飯が食べたかったこともありましたし、自分の力で戦えるこの世界は夢がありました。自分自身もカジノに行ったりするので、ギャンブル自体が嫌いではなかったんですよね。サラリーマン時代は平日に休みということも多かったので、南関4場は通いやすかったというのも予想士を目指すきっかけにはなりますかね。お客さんとして通い詰めていたら必然と予想士という仕事もあるんだ~と思いました。

 

――平成11年に助手として穴馬報知社さんに弟子入りして、平成18年に独立されたとのことですが助手時代を振り返って、独立されてからの状況を教えてください。

 

……基本的には師匠が穴馬を見つけるということをテーマにしていたので、私自身も穴狙いですよね。穴党は当たった時の優越感もありますし。本来はバランスよく的中率も回収率も高いというのが理想ですが、競馬は100円玉を茶色いお札に変えるというのが手っ取り早い。小銭が万札になるには穴を狙うしかないというのがポリシーといえばポリシーですかね。

 

――それで屋号が【狙い撃ち】と命名されたんですかね?

 

……大学時代(明治大学)はよく六大学野球なども見に行っていました。やはり、明治というと野球でもラグビーでも明早戦(明治大学出身者からするとこちらが正しいとされる)ですよね。特に野球ではチャンスになると【狙い撃ち】が流されます。

 

――なるほど、「この世は私のためにある」が「早稲田を倒せよ明治!」って奴ですね。

 

……よくご存知ですね。その【狙い撃ち】の作詞家が明治大学OBの阿久悠先生だったんで、穴馬や馬券を狙い撃ちという意味にも適用できるとかと思って屋号としました。

 

――それは小林さんならではの屋号ですね。穴馬を狙い撃ちというのはファンには厳しくもあるんで助かります。

 

……穴馬を探すって確かに時間が掛かりますよね。基本的には格と馬場を中心に考えていきます。南関競馬はクラスが細かく分類されているので、年齢とともにクラスが大幅に下がることも少なくありません。冬場なんて人気を落としている高齢馬が突然、走ったりすることもありますからね。

 また、馬場は生き物ですね。馬場状態が大きく変わらなくても前有利が差し有利になったりとか、急に逃げ馬の持ちが悪くなったりすることもあります。基本的なことに見えるんですが、意外と埋もれてしまう情報も少なくないんですよ。新聞を見れば1秒負けに見えますが、馬場に殺されたなとか詰まっていたなとか、同じ1秒負けでも意味合いが異なることが多い。こういった世間との認識のズレが人気の有無に関わってくると思うので、根拠ある穴馬を探すのは時間が掛かったりするのは事実ですよね。

 

――しかも、小林先生の場合は南関4場全てで場立ちもされていますよね。

 

……今となっては南関全場で場立ちをしているのは限られた人数なので、その強味を活かしたいと思っています。現場で見ているとの映像で見ているのでは違う感覚の部分もありますし、映像には映っていない部分が現地で分かることもありますからね。

 

――土日が休みといっても、復習や次の開催の準備などがあると全く休めませんね。

 

……その辺りは体を動かす時間を必ず作って体調管理というか、ストレス発散するようにしています。自分自身が体を動かすことも好きだということもあるし、好きな仕事ですからね。最近では乗馬技能検定3級の資格も取得しました。

 

――えー、休みの日まで馬に乗られているんですね。本当に馬がお好きなんですね。

 

……昔から物事を追求することが好きだったというのはありますよね(笑)。自分で装鞍からして騎乗すると、馬の仕草や気持ちとかも分かったりするんですよ。それがパドックでも役立つというのは間違いありませんね。騎手になった訳ではないのですが、近い目線で馬を見られるようにもなりました。眼や表情をみるだけで、気持ちが伝わってくることも乗馬をやっていたからこそ分かるようになったところも。

 

――確かに馬に乗れると乗れないとでは、馬体とか馬の心理についての知識に変化を与えそうですね。

 

……直接的に馬券の的中、不的中には繋がらないのかもしれませんが、競馬で儲けるためには、高配当を当てるためというか攻める予想を披露するのにも、突き詰めていかなきゃと思っていますよ。

 

――3連単で123万馬券が的中されたこともあるとか。

 

……正確な日時は忘れましたが(編注……平成23年2月2日大井9R、3連単125万4150円)、限られた点数の中で結果として120万馬券が当たったことは嬉しかったのは覚えていますよね。  ただ、人気馬からいって外したレースなどは「修行が足りない」とか思ったり、攻めが足りなかったと反省するレースも多いですね。穴党はね、堅いだろうと思ってしまったら思考が止まってしまうところもあるのは事実でしょう。

 

――小林先生の場合、勝負レースで3連単10万馬券が連発することもしばしばですよね?

 

……勝負レースで1日に3レース前後作るんですが、18年11月の船橋開催では勝負レースに3レース指定して3連単10万、15万馬券が2本連続で的中しました(11月7日船橋4R3連単10万2450円、5R3連単15万6290円)。ここまできっちり決まるとホッとするというか安堵するというか……。

 

――当たった喜びよりも安堵感の方が強かったりするんですね。

 

……やはり、お客様に進める以上はある程度の的中率と爆発力は必要でしょう。開催を通じてみれば、調子の悪い日は迷惑をかけるわけですしね。当たった時は【狙い撃ち】の予想は破壊力があるというのは思って貰いたいという気持ちはありますよ。

 

――本紙を拝見すると3連単フォーメーション馬券が基本なんですね。

 

……1着:2点→2着:4点→3着:6点(押えを入れ7点)の24点か30点を本紙には掲載しています。これだって全部のレースを買うと2万5000円~3万位は掛かってしまいますからね。ただ、長い目で見てスタイルを崩すことはないと思っています。基本的には24点で3連単10万円超の配当も獲れますし、ローリスクハイリターンを目指す予想ですね。

 勝負レースにするのはその日の中で配当が狙えるレースですね。堅い馬がいても相手に面白い穴馬がいたりすれば指名することもあります。大井とかであれば、1倍台の馬が勝ち切っても、2、3着に人気薄が入って悪くない配当ということもありますからね。

 

――人が気付かないところを攻めないと穴は獲れない訳ですしね。

 

……競馬は細かいところに気付くか気付かないかというところなので、今後も追求して攻めの予想を届けられればと思っています

 

――見た目の通り誠実そうな正確の小林。手書きの本紙に書かれている字を見るだけでも、実直そうな人柄が伝わってくることだろう。ところが予想ともなると、過激な穴馬を本命にピックアップしていることはしばしば。攻撃的、刺激的な予想は一見の価値があるのは間違いない。趣味の乗馬も全ては予想的中のため。徹底的に追求する小林の穴馬には今後も注目しておいた方がいいだろう。

 

インタビュアー【野中香良氏】――主に競馬を専門とするライター。大手生産牧場の戦略意図が分かれば必然的に馬券は当たりまくる! (競馬王馬券攻略本シリーズ) 、馬券しくじり先生の超穴授業 (競馬ベスト新書) 等の著者でもある。

【特別編】亀谷敬正×南関予想士「競馬予想ってナンだ!?」対談~狙い撃ち編

血統ビーム研究所所長の亀谷敬正氏との「競馬予想ってナンだ!?」対談が、netkeibaで紹介されています。

詳しくはこちら⇒第2回目は狙い撃ち

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