新規会員登録 ログイン よくある質問 お問い合わせ

夢追人幸一

夢追人幸一

2020年4月より浦和競馬場で営業

次回販売
2020年04月01日(水)
船橋  1日目

プロフィール

四代目襲名デビュー!【夢追人幸一】高瀬幸一

インタビュアー【野中香良】――4月から場立ちは浦和、ネットでは南関他場も予想を独立されて担当されるとか。おめでとうございます。

 

夢追人幸一【高瀬幸一】……ありがとうございます。大井、川崎本場では父でもある師匠(孝也)の下で引き続き助手を行いますので、まだまだ修行中の身ではありますけどね。ただ、予想に関しては3年間みっちりと修行してきましたし、当たり前ですが師匠を超え予想をお届けしたいという気持ちで一杯です。

 ただ、コロナ騒動(取材日2020年3月7日)で無観客競馬が続いているので、場立ちができるのは自粛ムードが終わってからという感じですかね。

 

――確かに、予想士の皆さんにとって無観客競馬は辛いですよね。せっかく四代目の襲名興行なのに!

 

……師匠も健在ですし(苦笑)、完全独立ではないのであくまでも条件付きの独立ですよ(笑)。正直、まだまだだなと思ったのは、浦和開催では師匠の予想を元に場立ちを1年間ほど1人で務めさせて頂いたのですが、お客様に「今日、師匠はどうしたの?」と言われることが少なくなかったんです。当然、浦和でも【夢追人】の屋号を背負っていくので、これからは師匠との戦いでもありますよね。

 

――そのための準備をしてきたということですよね。師匠の予想は時に凄い人気薄から入って驚かせられることもあると思うのですが?

 

……そうですね。人気でも要らないと思ったらスパッと消されますし、思い切った人気薄から入ることも珍しくありません。3年間で徐々に、その意味を理解できるようになってきたところです。もちろん、理解できなかったらすぐにでも聞ける環境、教えてもらえるというのは恵まれていますよね。

 

――しかも、師匠だけではなく幸一先生の周囲は予想士さんだらけですもんね(笑)。小さい頃から予想士さんになろうと思っていたんですか?

 

……小さい頃に競馬場へ遊びに行くと祖父(五郎)や父(孝也)、そして今は予想士を引退していますが、叔父ビッグバン、叔父うまたか、義理の叔父グットニュース(中込厚)と揃っていますしね。ただ、予想士を目指したのは本当に3年前なんですよ。あくまでも競馬場は父や叔父などの仕事場というイメージ。学生の頃に中央競馬へ友人たちと遊びに行ったりしたことがある位なんで。

 

――えー、てっきり予想士になりたくて仕方がないのかと思っていました!

 

……社会人になってからは普通のサラリーマンをしていましたよ。ただ、予想士の仕事はやりがいがあるなとは眺めていて思っていました。もちろん、お客様の勝負に関わることなので、単に楽しいばかりではないというのも理解しています。予想士さんの数自体も減っており、厳しい環境に置かれたままなのも事実です。今回のように無観客競馬が続けば、仕事をしたくてもできないこともあるでしょう。

でも、師匠が3年前に助手を雇おうとしていたので、声を掛けて貰えたのは素直に嬉しかった。厳しい状況にあっても自分の裁量と努力次第ではないか、仕事としての充実感も大きいのではないかと考えています。

 

――あえて厳しい環境に身を置こうと思ったんですね。

 

……自分の力でやっていける分野の仕事でもありますし、師匠が声を掛けてくれたのなら、親孝行になるかなという思いもゼロではありませんでした。よく四代目って言われるんですが、その看板の重さはもっと先に分かるんじゃないかと考えています。きっと、もっと上のレベルまで到達してからでしょう。

今は本当に4月から任せて貰えるところをしっかりとこなすだけなので。できることをきっちりとこなしていこうという状況です。

 

――なるほど。実際にデビューされるまえにあまり考え過ぎても頭でっかちになってしまいますもんね。今は準備をされている段階だと思うのですが、師匠からはアドバイスとかどのような感じなのでしょうか?

 

……基本はレースをひとつでも多く見るってことは言われています。師匠もレースVTRを復習するだけでも相当な時間を掛けられています。ということは、私はその倍を見ないといけないでしょう。35年以上のキャリアのある師匠が繰り返し復習しているのなら、自分はその倍は見ないといけません。

 コロナ騒動の無観客競馬で、予想士は暇だと思われているかもしれませんが(苦笑)、場立ちをしない時間ができたので、その分はレースの復習と勉強を繰り返す日々ですね。

 

――師匠の名前は偉大ですしね。しかし、自分の色も出したいという面もお持ちなのでは?

 

……まずは師匠の予想に近付くことが優先ではありますが。もちろん、任せて貰える浦和本場、ネット販売では考えていること、ブラッシュアップしたいと思っているところはあります。また、今、一番悩んでいるのは現場で予想を変更するかしないかという点ですね。師匠は本紙を作成した段階で、現場ではアクシデントで本命が取り消さない限り絶対に予想を変えません。でも、パドックを見て明らかに状態が悪いということもありますよね。今はネットなどでも予想を販売していますし、販売網もさまざまので全員に変更を伝えることは不可能。結果も重要だと思うのですが、どこまで自分の理想に近付けるのか。ギリギリまで模索していきたいと思っています。

 予想に関しても、師匠は思い切った印を打たれることが少なくありません。そこは見習いたいところですよね。とにかく一貫性を持って予想と解説をお届けするためには、どのような方法がベストなのかを考えているのが現状ですね。

 

――師匠は場立ちで出走馬の解説をされていますよね。そこは幸一先生も続けていく予定ですか?

 

……1頭1頭の解説は続けていきたいと考えていますし、必ずやるつもりです。そもそも、祖父が1頭1頭解説していたと聞いていますし、父も実践し続けている伝統でもありますからね。せっかく四代目と呼んでもらえるのなら、いい伝統は引き継いでいきたいと思っています。師匠も語っていたかと思うのですが、競馬場へ足を運んでいただいたお客さんに楽しんで頂きたいのが本音。解説はタダなので(笑)、多くの方に是非とも聞いて欲しいですね。「幸一の解説が役に立ったよ」と言って貰えるようにならなきゃいけないでしょう。

 大井だと、ウチのブースは田倉さん(田倉の予想)の横なのですが毎レース賑わってらっしゃいます。小さい頃に見た予想士さんの印象って、スタイルの違いはあっても口上を述べている姿なんですよ。お客さんも口上を期待している部分もあるでしょうし。

 

――予想士さんって思っている以上にいろいろと考えることがありますね。

 

……予想だけではないですからね。ただ、組合では飛び抜けて若手なので(笑)、思い切った予想と元気のいい解説は心掛けていくつもりです。また、一刻も早くお客様の支持を得られるように、今はとにかく準備すること、「応援しているよ」「いい予想だね」と言って貰えることを目標にしています。

 

――代を重ねるというのはどの世界でも難しいことだ。四代を超えて名が続いていくのは歌舞伎や落語などの伝統芸能と同じ。歌舞伎や落語も実力がなければ名跡を繋げていくことはできない。そういった意味で、四代目の予想士となる幸一氏も、曾祖父、祖父、そして師匠である父の姿に迫っていき、お客様の支持を得る必要があるのは事実だろう。当面、浦和(ネットでは他場も)が中心となるが、幸一氏の予想や場立ち姿に注目と応援をお願いしたいところだ。なんといっても組合にとって10年以上振りとなる新予想士の誕生に期待せずにはいられない。【夢追人】とは予想士デビューする幸一氏の現在の姿そのものである。

 

インタビュアー【野中香良氏】――主に競馬を専門とするライター。大手生産牧場の戦略意図が分かれば必然的に馬券は当たりまくる! (競馬王馬券攻略本シリーズ) 、馬券しくじり先生の超穴授業 (競馬ベスト新書) 等の著者でもある。

ページのトップへ戻る